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目次
人には、過去の出来事を、その時点での評価よりも、良い評価の記憶として思い出す傾向があります。このような心理傾向のことを、「バラ色の回顧」といいます。 人間の脳の働きとして、良い出来事と悪い出来事では、相対的に悪い出来事の方が忘れやすいです。嫌な出来事を引きずってしまうと日常性格に支障が出るため、この働きは、日常生活を幸福にしてくれる効果があります。また、記憶の単純化や誇張は、記憶のためのコストを減らし、記憶を定着させやすくする効果もあると考えられています。 このように、バラ色の回顧は、生活の役に立つことが多い認知バイアスですが、過去を正しく評価出来ていない可能性があるということはきっちりと認識しておきましょう。
バラ色の回顧は、過去の嫌な出来事を忘れ、日常生活を幸福にしてくれる効果があるため、プラスに働くことが多い認知バイアスです。 しかし、過去の悪い記憶を忘れてしまったがために、「昔は良かった」などと思い、現状に満足できずに、過去を懐かしむような場合は、バラ色の回顧がマイナスに働いていると言えるので、対策を考える必要があります。 バラ色の回顧の対策としては、以下のようなものが考えられます。 ①客観的な情報の収集 ②事実と感情の区別 一つ目は、「客観的な情報の収集」です。過去の出来事や状況に関する客観的な情報や証拠を収集しましょう。当時の記録や文書、写真などがあれば、出来事を客観的に理解する助けになります。また、過去の出来事について他人に意見を尋ねることで、自分の見方と比較することができます。異なる視点からの情報を得ることで、客観性が増す可能性があります。 二つ目は、「事実と感情の区別」です。「あの頃は良かった」などという過去の出来事に対する感情と、客観的な事実を区別することが重要です。実際には、過去にも嫌な出来事はあったはずなので、感情に囚われず、客観的な事実を考えることで、バラ色の回顧による影響を軽減できます。
コントは、以下をご参照ください。 ・コント(バラ色の回顧)