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ラベリング効果

目次

1.ラベリング効果とは

人に対して、ラベルを貼る(イメージを植え付ける)ことにより、対象となった人は、「自分は○○な人間だ」と思い込んでしまうことがあります。また、周囲の人も、対象となった人を貼られたラベル通りに評価してしまう可能性があります。このような心理効果の事を、「ラベリング効果」といいます。
ラベルとは、商品に貼る名称や価格、品質や内容量などが記載されたシールを意味していて、ラベリング(Labeling)は、ラベルを貼る対象の人や物事に、自分が思い込むイメージを貼り付ける行為を指します。

ラベリング効果は、多くの場合、ごく一部の傾向がその対象の全てのように認識してしまうことで発生します。例えば、テストの点数が悪いことを理由に「勉強ができない」とラベルを貼られてしまうと、本人は「自分は勉強ができない人間だ」と思い込み、勉強に対する意欲を失ってしまう可能性があります。また、親から「あなたはいつも失敗ばかりする」と言われ続けてきた子供は、自信を失い、挑戦することを恐れるようになってしまう可能性があります。

ラベリング効果は、上記の例のようにネガティブに働く場合がある一方で、ポジティブに働く場合もあります。例えば、上司から「挨拶が元気で気分がいいね!」と何度か言われると、自分も気分がいいですし、次からは元気のない挨拶がしづらくなり、実際に挨拶が元気な人になる可能性が高いです。この例のように、ラベリング効果はポジティブに働くように使うこともできます。

また、ラベリング効果は、相手に対してではなく、自分自身に対して使う場合もあります。自分はダメな人間だと思っているとそれに相応しい行動を起こしやすいですし、自分は思いやりがあって優しい人だと思っていると、それに相応しい行動を起こしやすくなります。このように、自分に対してラベルを貼る場合も、それがポジティブな内容となるよう心がけましょう。
ラベリング効果とは

2.ラベリング効果の失敗事例

ラベリング効果がマイナスに働く事例をいくつかご紹介します。

・同僚から「あの人はいつも遅刻する」と噂されることで、周囲から信頼されにくくなります。本人も自信を失います。
・メディアで「あの人は犯罪者だ」と報道された人は、無実でも社会的に孤立します。本人も心に傷を負います。

ラベリング効果は、ラベルを貼られた本人の自己評価のみならず、周囲の人のその人に対する評価にも影響を与えます。そのため、上記のような風評被害も、ラベリング効果の一種です。
ラベリング効果の失敗事例

3.ラベリング効果の活用事例

ラベリング効果はマイナスのイメージを与えるとネガティブに働きますが、プラスのイメージを与えるとポジティブに働きます。ここでは、ラベリング効果をプラスに活用する事例を見ていきましょう。

・部下に対して、「仕事が早いね!」「気配りができるね!」「挨拶が元気で気分がいいね!」などと伝えることで、本人の自信となり、その行動を強化できます。周囲の人からも信頼されやすくなります。
・友人に対して、「あなたはいつも明るいね」と伝えることで、その人の自信を高めることが出来ます。
・夫婦や恋人に対して、「かっこいいね!」「かわいいね!」などと伝えることで、その人の自己肯定感を高めることが出来ます。

上記のように、相手に対してプラスの言葉を伝えることで、ラベリング効果をポジティブに活用することが出来ます。より良い世の中にするためにも、ラベリング効果は是非ともポジティブに働くように使っていきたいですね。
ラベリング効果の活用事例

4.コント

コントは、以下をご参照ください。
・コント(ラベリング効果)

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