Menu
◆アドラー心理学の五つの柱
◆アドラー心理学の用語
◆初頭効果
◆親近効果
◆好意の返報性
◆単純接触の原理
◆ピグマリオン効果
◆ゴーレム効果
◆ジャムの法則
◆ホーソン効果
◆社会的促進/社会的抑制
◆自己効力感
◆ツァイガルニク効果
◆カリギュラ効果
◆ラベリング効果
◆自己呈示
◆自己開示
◆ハロー効果
◆確証バイアス
◆計画錯誤
◆正常性バイアス
◆バラ色の回顧
◆透明性の錯覚
◆アンカリング効果
◆知識の呪い
◆後知恵バイアス
◆権威バイアス
◆対応バイアス
◆現在バイアス
◆サンクコストバイアス
◆行為者観察者バイアス
◆生存バイアス
◆損失回避バイアス
モンテッソーリ教育
乳幼児期の子どもの発達過程
◆生理的機能の発達過程
◆生活習慣の発達過程
◆運動機能の発達過程
◆言語機能の発達過程
◆概要
◆有彩色と無彩色/色の三属性
◆有彩色の分類方法
◆色相・明度・彩度が示す心理効果
◆色の見えやすさ
◆光の三原色と色料の三原色
◆表色系と色相環
◆PCCS色相環とは
◆PCCSのトーンが示す心理効果
◆光の性質
◆電磁波と可視光線
◆分光とスペクトル/物体色
◆光の反射・光の透過
◆光の屈折・干渉・回折・散乱
アドラー心理学
日常で使える心理学技法
子育て
当Webサイトについて
SNS
Topへ
目次
表色系の一つに、日本色彩研究所によって開発された、「PCCS ( Practical Color Co-ordinate System )」と呼ばれるものがあります。 日本において最も活用されている表色系はPCCSで、一部のアジア諸国でも、PCCSが幅広く活用されています。 PCCSには、以下のような特徴があります。 ・色相を環状に配置する ・色相を24色で表す(ビビッドトーンの場合) ・明度と彩度を融合した「トーン」という概念を持つ PCCSの特徴の一つ目は、「色相を環状に配置する」です。色相を環状に配置することで、色相同士の相対的な関係性を理解するのに役立ちます。色相環については、以下のページで詳しく解説しています。 ・色相環とは PCCSの特徴の二つ目は、「色相を24色で表す」です。PCCSの色相環は、色相を「赤」「橙」「黄」「緑」「青」「紫」の6色の単一色名を修飾する形で、24色に分類しています。また、色相を、「2:R」「5:O」「8:Y」「12:G」「18:B」「22:P」などのように、色相記号を使って表すことも出来ます。以下に、PCCS色相環の画像を示します。 「14:BG」「15:BG」の青緑と、「17:B」「18:B」の青は、色みは異なりますが、色相名による色名の表示では、これ以上細かく区別することが出来ないため、青緑と青が二つあるので注意しましょう。色相記号を使うことによって、これらを区別することが出来ます。 なお、色相が24色で表示されるのは、ビビッドトーンのみで、それ以外のトーンでは、半分の12色で表されます。後ほど詳しく解説いたします。 色相が24色で表現されるのに対し、明度は「17階調」、彩度は「10階調」で表されます。 明度は、黒が「1.5」で最も低く、白の「9.5」が最大となります。間は、0.5ずつ刻まれます。 彩度は、無彩色が0sで最も低く、ビビッドトーンの9sが最大となります。間は、1sずつ刻まれます。 また、明度と彩度を融合したトーンは、「12諧調」で表されます。 PCCSの特徴の三つ目は、「明度と彩度を融合した『トーン』という概念を持つ」です。トーンという概念を用いることで、色の違いがより分かりやすくなります。他の表色系では、色相と明度、彩度を別々に表したものが多いため、トーンという概念があるのは、PCCSの最大の特徴と言えるでしょう。 PCCSでは、色相を「ヒュー」と表現します。また、色相とトーンによって体系化されているため、PCCSは、「ヒュートーンシステム」と呼ばれることもあります。 PCCSのトーンは、「V(ビビッド)」が最も鮮やかな色で、「V(ビビッド)」に白を混ぜたものが、彩度の高いものから順に、「b(ブライト)」「lt(ライト)」「p(ペール)」です。「V(ビビッド)」に黒を混ぜたものが、彩度の高いものから順に、「dp(ディープ)」「dk(ダーク)」「dkg(ダークグレイッシュ)」です。Vに灰色を混ぜたものが、「s(ストロング)」「sf(ソフト)」「ltg(ライトグレイッシュ)」「d(ダル)」「g(グレイッシュ)」です。 以下に、PCCSのトーンの画像を示します。 横軸に彩度、縦軸に明度をとっており、右にいくほど高彩度で、上にいくほど高明度です。 無彩色の「W(ホワイト)」「ltGy(ライトグレイ)」「mGy(ミディアムグレイ)」「dkGy(ダークグレイ)」「Bk(ブラック)」については、彩度を持たないため、トーンとしてはカウントされません。 また、彩度は各トーンで共通ですが、明度は、各トーンにおいて黄色が最も高く、青、青紫、紫が最も低くなる点に注意しましょう。一部のトーン同士においては、高明度側の青紫よりも低明度側の黄の方が明度が高いです。例えば、b(ブライト)の青紫よりも、s(ストロング)の黄の方が明度が高くなっています。 なお、上記の図では、p(ペール)と、lt(ライト)に、⁺記号を付与しています。p(ペール)とlt(ライト)のトーンのみ、⁺が付くものと付かないものの二種類あるのですが、⁺を付与すると、彩度が1高いという意味になります。すなわち、p(ペール)の彩度は2sですが、p⁺は3s、lt(ライト)の彩度は5sですが、lt⁺は6sです。
当Webサイトでは、PCCS色相環の他にも、様々な色彩理論・色彩心理学について解説しております。 その他の項目については、以下をご参照ください。 ・有彩色と無彩色/色の三属性 ・有彩色の分類方法 ・色相・明度・彩度が示す心理効果 ・色の見えやすさ ・光の三原色・色料の三原色 ・表色系と色相環 ・PCCSのトーンが示す心理効果 ・光の性質 ・電磁波と可視光線 ・分光とスペクトル/物体色 ・光の反射・光の透過 ・光の屈折・干渉・回折・散乱