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乳幼児期の子どもの発達過程
運動機能の発達過程(解説)

このページでは、乳幼児期の子どもの運動機能の発達過程について解説いたしております。
0~6歳までの子どもの発達過程を詳しくご紹介しておりますので、現在子育て中の方や、将来子供を授かる予定の方に、是非とも読んでいただきたい内容となっております。
なお、ここでご紹介している発達過程は、あくまでも一般的な発達過程なので、子どもによって個人差があることをご了承くださいませ。 本記事が、皆様の子育てのサポートとなりますことを、心より願っております。

目次

運動機能の発達過程

乳幼児期の子供の運動機能の発達過程について、以下の項目別にご紹介いたします。
①粗大運動の発達過程
②微細運動の発達過程

なお、「粗大運動」とは、「座る」「立つ」「歩く」「走る」などの身体を大きく使った動作の事で、「微細運動」とは、手や指先などを使った繊細な動作のことを指します。

1.粗大運動の発達過程

乳幼児期の子供の粗大運動の発達過程は、以下の順序をたどります。

◆0~3ヶ月頃
新生児は首を支える力が不十分で、頭がぐらつくことがあります。しかし、数週間で首の筋力が向上し、少しずつ首を持ち上げることができるようになります。ただし、完全に首が据わるまでの間は、赤ちゃんの首に負担が掛からないよう、しっかりとサポートしましょう。また、仰向けの姿勢で、手足をバタつかせる動きを見せることがありますが、この運動は、手足の筋力や、協調運動の発達を支援します。

◆3〜6ヶ月頃
うつぶせの状態で頭を支え、上半身を持ち上げることができるようになります。これにより、背中や首の筋肉が鍛えられます。一般的には、生後3~4ヶ月頃に赤ちゃんの首が据わります。

◆6〜9ヶ月頃
四つん這いのポジションになる練習を始め、腕と脚の筋力を使って前進や後退の動きを試みます。

◆9〜12ヶ月頃
家具などをつかんでつかまり立ちのポジションに移行し、腿の筋肉を鍛えます。つかまり立ちのポジションから、座ることやしゃがむことを練習します。

◆12〜18ヶ月頃
この時期に、徐々に歩行が出来るようになります。最初は不安定な歩行ですが、徐々に安定感を持って歩けるようになります。

◆18〜24ヶ月頃
歩行が安定し、歩きながら物を運んだり、階段を登ったりする能力が発展します。また、この時期に走ったりジャンプしたりする遊びを通じて足腰の筋力が養われます。

◆2〜3歳頃
走ることや跳ぶこと、投げること、キャッチすることなど、幅広い粗大運動が行えるようになります。また、階段を交互に登る、バランスを取りながら歩く、自転車に乗るなどの複雑な運動が出来るようになります。

◆3~4歳頃
歩行や走行などの基本的な運動の動作がより滑らかになり、バランス感覚が向上します。また、運動の制御が進み、物を投げたりキャッチしたりする能力が発展します。

◆4~5歳頃
基本的なスキルを組み合わせて、より複雑な動作を行うことができるようになります。例えば、前転や後転などの運動が可能です。

◆5~6歳頃
子供は自分の身体の位置や動きを空間的に把握する能力が向上します。障害物を避けたり、狭い場所を通ったりすることが上手になります。また、方向や位置関係の理解が発展し、前後左右などの指示に従って運動できるようになります。

粗大運動の発達を支える親の関わり方

乳幼児期の粗大運動の発達は、子どもの成長や発達に欠かせないものです。親は、子どもの粗大運動の発達を支える上で重要な役割を担っています。
子どもの粗大運動の発達を支える親の関わり方を、以下に挙げます。

子どもの興味や関心を引き出す
子どもが興味や関心を持つことで、自然と体を動かすようになります。そのため、子どもの興味や関心を引き出すような遊びや活動を提供することが大切です。

子どものペースに合わせて見守る
子どもの成長や発達には個人差があります。そのため、子どものペースに合わせて、無理強いをせずに見守ってあげましょう。

安全な環境を整える
子供が思う存分体を動かして遊べる、安全な環境を整えることが大切です。家の中では、転倒やケガをしないように、家具やおもちゃを安全な場所に置きましょう。外遊びをするときは、怪我防止のため、帽子やサングラス、水分などを用意しておきましょう。

子どもの失敗を許容する
子どもは、失敗をしながら学び成長していきます。そのため、子どもが失敗しても、叱らずに許容することが大切です。

勇気づけの言葉をかける
「ありがとう!」「大好きだよ!」「嬉しいよ!」「よく頑張ったね!」「信じているよ!」などの、勇気づけの言葉をかけることで、子どもが困難を克服する活力を得ることが出来ます。積極的に、勇気づけの言葉をかけましょう。


具体的な遊びや活動としては、以下のようなものが挙げられます。
ハイハイやつかまり立ちを促す
ハイハイやつかまり立ちは、子どもの体幹やバランス感覚を育むのに役立ちます。子どもがハイハイをしようとしているときは、背中やお尻を支えてあげましょう。つかまり立ちをしようとしているときは、手や背中を支えてあげましょう。また、転んだりぶつかったりしないように、安全な環境を整えて、赤ちゃんを応援する言葉をかけることが大切です。

歩き出すのを促す
歩き出すことは、子どもにとって大きな成長のひとつです。子どもが歩き出すのを促すために、歩きやすい環境を整えてあげましょう。また、子どもが歩こうとするときは、手を支えてあげましょう。子どもの様子をよく観察しながら、優しく見守る姿勢が大切です。

ジャンプやボール遊びを促す
ジャンプやボール遊びは、子どもの運動神経を育むのに役立ちます。子どもがジャンプやボール遊びに興味を示し始めたら、積極的に遊びに誘ってあげましょう。

外遊びを促す
外遊びは、子どもの体力や運動能力を育むのに最適です。親が一緒に外遊びをすることで、幼児は安心して外遊びを楽しむことができます。親が楽しそうに外遊びをしていると、幼児も外遊びに興味を持つようになるので、親が楽しむ姿を見せることも大切です。また、子どもが十分に外遊びをする機会を提供してあげることも大切です。

2.微細運動の発達過程

乳幼児期の子供の微細運動の発達過程は、以下の順序をたどります。

◆0~3ヶ月頃
新生児は把握反射があり、指で物をつかむことができますが、まだ精密な制御はできません。数週間から数ヶ月後に、手を開いて物をつかむ動きをするようになります。

◆3〜6ヶ月頃
手のひらを使って、ものを握ることが出来るようになります。また、近くにあるものに手を伸ばしたり、取ったものを自分の元に持ってくることができるようになります。

◆6〜9ヶ月頃
手に持ったものを、別の手に持ち替えることが出来るようになります。また、両手でおもちゃを持ち、カチカチと音を鳴らす遊びが出来るようになります。

◆9〜12ヶ月頃
人差し指と親指を使って物をつかむことができるようになります。それに伴い、ビー玉サイズの小さなものを掴めるようになります。ただし、まだ口に入れてしまう月齢なので、誤飲にはくれぐれも気を付けてくださいね。

◆1〜2歳頃
手の指先を使ってものを組み立てたり、積み木を積んだりする遊びを楽しむようになります。細かい作業を行う能力が発展します。また、スプーンやコップで食べ物や砂などををすくったり入れたりできるようになります。

◆2〜3歳頃
細かい作業や手指の操作をますます洗練させ、塗り絵や折り紙、パズルなどの遊びに興味を持つようになります。また、手指を使って創造的な遊びを楽しむ一方で、手指を使った日常生活のスキルも向上します。

◆3~4歳頃
指と親指を使って物を握る能力が発展し、細かいものや小さな道具を扱うのが上手になります。それに伴い、片手で紙を動かしながらはさみで形を切り抜くことに挑戦し始めます。また、ボタンやファスナーを留め外しすることができるようになります。

◆4~5歳頃
細かい筆記用具を使い始め、線や曲線、四角形、円などの基本的な形を描くことが出来るようになります。これにより、手の指先の正確な運動と目の協調性が向上します。また、積み木やブロックを、より細かく積み上げることができるようになります。

◆5~6歳頃
絵画、折り紙、工作、パズルなどの能力が更に向上します。細かな作業に集中し、指先の制御を発展させることができます。また、箸やフォークを使って、器用に食べ物を食べることが出来るようになります。

微細運動の発達を支える親の関わり方

乳幼児期の微細運動の発達は、子どもの成長や発達に欠かせないものです。親は、子どもの微細運動の発達を支える上で重要な役割を担っています。 子どもの微細運動の発達を支える親の関わり方を、以下に挙げます。

子どもの興味や関心を引き出す
子どものペースに合わせて見守る
安全な環境を整える
子どもの失敗を許容する
勇気づけの言葉をかける

粗大運動の発達を支える親の関わり方と同様です。注意点として、赤ちゃんは何でも口に入れたがるため、0~1歳頃は特に、赤ちゃんが口に入れても安全なものを、赤ちゃんの手に渡すようにしましょう。この時期にたくさんのものを舐めることは、たくさんの雑菌を口に入れて抵抗力を付けるために必要な行為なのですが、誤飲の危険性があるものは渡さないように注意してくださいね。


具体的な遊びや活動としては、以下のようなものが挙げられます。
手遊び
手遊びは、子どもの指先を動かすための、簡単で楽しい遊びです。例えば、指のまねっこや、指先でものをつかむ、つまむ、持ち替えるなどの遊びがあります。

積み木やブロック遊び
積み木やブロック遊びは、子どもの手指の細かな動きを鍛えるために効果的な遊びです。子どもが積み木やブロックを積み上げたり、組み合わせたりするのを、一緒に楽しんであげましょう。

粘土や折り紙遊び
粘土や折り紙遊びは、子どもの創造性を育むとともに、手指の細かな動きを鍛えるために効果的な遊びです。子どもと一緒に粘土や折り紙で作品を作ったり、子どもが自由に粘土や折り紙で遊ぶのを、見守ってあげましょう。

塗り絵やお絵描き
塗り絵やお絵描きは、子どもの表現力を育むとともに、手指の細かな動きを鍛えるために効果的な遊びです。子どもと一緒に塗り絵を描いたり、お絵描きをしたりして、子どもの創造力を伸ばしてあげましょう。

3.コント

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