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目次
色の三属性である、「色相」「明度」「彩度」は、我々の心理に大きな作用を及ぼします。 「色相」が示す心理効果には、有彩色の分類方法でも述べた、「寒暖感」「進出・後退感」や、「興奮・沈静感」などがあります。 ◆寒暖感 赤、オレンジ、黄などの暖色系の色は暖かく感じ、青や青紫などの寒色系の色は冷たく感じます。 実際に、寒色系の服を着た場合と暖色系の服を着た場合では、体感温度に約3℃ほどの差が出ると言われています。 ◆進出・後退感 暖色系の色は進出して見え、寒色系の色は後退して見えます。すなわち、暖色系の色は、実際よりも近い距離に見え、寒色系の色は、実際よりも遠い距離に見えます。そのため、部屋の壁などに暖色系の色を広い面積で使うと、部屋が狭く感じられます。逆に、寒色系の色を広い面積で使うと、部屋が広く感じられます。 また、進出色は、背景色との明度差が大きいほど、より進出して見えるという特徴もあります。後退色も同様に、背景色との明度差が大きいほどより後退して見えます。 ◆興奮・沈静感 暖色系の色には、人を興奮させる効果があり、寒色系の色には人を沈静させる効果があります。そのため、デスクワークの仕事や勉強など、集中力を要する場面では、寒色系の色を基調にした方が良いとされています。逆に、テーマパークなどでは、暖色系の色を基調にすることで、来場者に明るく活発な印象を与え、興奮や楽しさなどの感情を高めることが出来ます。
「明度」が示す心理効果には、「軽重感」「硬軟感」「膨張・収縮感」などがあります。 ◆軽重感 明度の高い色ほど軽く、明度の低い色ほど重く感じます。そのため、白い荷物を持った場合と黒い荷物を持った場合では、実際の重量は同じでも、白い荷物を持った場合の方が軽く感じます。白いダンボールを使う業者が増えたのは、体感の重量を軽くして、作業員の負担を減らすことが一因だと考えられます。 ◆硬軟感 明度の高い色ほど軟らかく、明度の低い色ほど硬く感じます。ベビー服では、軟らかさが大切な要素となるため、明度の高い色が多いです。また、重厚感を感じさせたい建物や製品などでは、明度の低い色が選ばれる傾向にあります。 ◆膨張・収縮感 明度の高い色ほど、実際よりも大きく膨らんで見え、明度の低い色ほど、実際よりも小さく縮んで見えます。 なお、背景色との明度差も、膨張・収縮感に大きく関わっています。背景色に対しての前景色の明度が高くなればなるほど、前景色がより膨張して見えます。
「彩度」が示す心理効果には、「派手・地味感」「誘目性」などがあります。 ◆派手・地味感 彩度の高い色ほど派手に、彩度の低い色ほど地味に感じます。そのため、高彩度の色の服を着ると活発に、低彩度の服を着ると落ち着いた印象になります。特に、暖色系で高彩度の色ほどより活発に感じ、寒色系で低彩度の色ほどより落ち着いた印象を与えます。 ◆誘目性 「誘目性」とは、色が人目を引く性質のことです。高彩度で、かつ暖色系の色は、「誘目性」が高いです。 ただし、色の組み合わせや、背景色とのコントラストによっても「誘目性」は変化します。いくら前景色に高彩度の暖色系の色を置いても、背景色も高彩度で暖色系の色であれば、コントラストが小さいので「誘目性」は小さくなるので、注意しましょう。 白背景に赤、黒背景に黄、などの配色は、コントラストが強く、特に「誘目性」が高いと言えます。
明度と彩度のセットで示す心理効果には、「清濁感」があります。 有彩色の分類方法で述べた、「純色」「清色」は色が清らかに感じ、「濁色」は色が濁ったように感じます。 なお、日本色彩研究所によって開発された表色系である「PCCS」では、明度と彩度を組み合わせた概念のことを、「トーン」と呼びます。PCCSのトーンは12種類あり、それぞれに異なったイメージがあります。明度・彩度が示す心理効果は、PCCSのトーンが示す心理効果と一致しますので、詳しくは以下のページをご参照ください。 ・PCCS色相環とは ・PCCSのトーンが示す心理効果
当Webサイトでは、色相・明度・彩度が示す心理効果の他にも、様々な色彩理論・色彩心理学について解説しております。 その他の項目については、以下をご参照ください。 ・有彩色と無彩色/色の三属性 ・有彩色の分類方法 ・色の見えやすさ ・光の三原色・色料の三原色 ・表色系と色相環 ・PCCS色相環とは ・PCCSのトーンが示す心理効果 ・光の性質 ・電磁波と可視光線 ・分光とスペクトル/物体色 ・光の反射・光の透過 ・光の屈折・干渉・回折・散乱