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目次
PCCSのトーン(明度と彩度を融合したもの)は、それぞれが固有の心理的イメージを持っています。そのため、PCCSのトーンから、自分が必要とする色を選択することが出来ます。 ◆PCCS色相環の画像: なお、各トーンにおける色相によっても受ける印象は異なりますので、ご注意ください。色相が示す心理効果については、以下のページに記述しております。 ・(参考)色相が示す心理効果 実際に自分が必要とする色を選択する際には、各トーンが示す心理効果と、色相が示す心理効果を総合的に考えて選択することが大切です。以下に、PCCSの各トーンが示す心理効果についてご紹介いたします。
ビビッドトーンには、「冴えた」「鮮やかな」「派手な」「目立つ」「生き生きした」「元気」「活力」「刺激的」などのイメージがあります。 ビビットトーンは、各色相において、彩度が最も高い「純色」で構成されています。そのため、色味をとても強く感じることができ、華やかで力強い印象を受けます。 彩度は、最高彩度の9sで、明度はv8が8.0で最も高く、v17~v23が3.5と最も低いです。色相による明度差が大きいのもビビッドトーンの特徴であると言えます。
ブライトトーンには、「明るい」「健康的な」「陽気な」「華やかな」「ポジティブ」「活力」「爽やか」「元気」「軽快」などのイメージがあります。 ブライトトーンは、純色に、わずかに白を混ぜた「明清色」で構成されています。そのため、ビビットトーンと比べると、明るく柔らかい印象を受けます。ただし、彩度は8sと高彩度なので、純色のような、華やかで力強い印象も併せ持っています。 明度は、b8が8.5と最も高く、b18~b22が5.0と最も低いです。
ストロングトーンには、「強い」「くどい」「動的な」「情熱的な」「活発」「元気」「勇気」「自信」などのイメージがあります。 ストロングトーンは、純色に、わずかにグレーを混ぜた「濁色」で構成されています。そのため、ビビットトーンと比べると、穏やかさや控えめな印象を受けます。ただし、彩度は8sと高彩度なので、純色のような、華やかで力強い印象も併せ持っています。 明度は、s8が7.5と最も高く、s18~s22が3.5と最も低いです。
ディープトーンには、「深い」「濃い」「充実した」「伝統的な」「和風の」「落ち着き」「高級感」「重厚」などのイメージがあります。 ディープトーンは、純色に、わずかに黒を混ぜた「暗清色」で構成されています。そのため、ビビットトーンと比べると、落ち着いた印象や重厚な印象を受けます。ただし、彩度は8sと高彩度なので、純色のような、華やかで力強い印象も併せ持っています。 明度は、dp8が6.0と最も高く、dp18~dp22が2.5と最も低いです。
ライトトーンには、「浅い」「澄んだ」「子供っぽい」「さわやかな」「楽しい」「明るい」「清潔」「やさしい」「癒し」「フレンドリー」などのイメージがあります。 ライトトーンは、純色に、白を混ぜた「明清色」で構成されています。同じ明清色であるブライトトーンよりも多くの白を混ぜているため、ブライトトーンよりも、さらに明るく柔らかい印象を受けます。 彩度は中彩度の6sで、ある程度色味を感じやすいです。 明度は、lt8⁺が8.5と最も高く、lt18⁺~lt22⁺が6.0と最も低いです。最も明度の低いlt18⁺~lt22⁺でも、明度が6.0あるので、ライトトーンは、トーン全体を通して、高明度であることが特徴であると言えます。
ソフトトーンには、「柔らかな」「穏やかな」「ぼんやりした」「安らぎ」「やさしい」「フレンドリー」「エレガント」などのイメージがあります。 ソフトトーンは、純色に、明るい灰色を混ぜた「濁色」で構成されています。同じ濁色であるストロングトーンよりも多くのグレーを混ぜているため、ストロングトーンよりも、さらに穏やかさや控えめな印象を受けます。また、彩度が同じであるダルトーンと比べると、明度が高い分、明るさや柔らかい印象を受けます。 彩度は5sと中彩度であり、ある程度の色味を感じることが出来ます。 明度は、sf8が7.5と最も高く、sf18~dp22が5.0と最も低いです。
ダルトーンには、「鈍い」「くすんだ」「中間色的」「落ち着いた」「渋い」「穏やかな」などのイメージがあります。 ダルトーンは、純色に、暗い灰色を混ぜた「濁色」で構成されています。同じ濁色であるストロングトーンよりも多くのグレーを混ぜているため、ストロングトーンよりも、さらに穏やかさや控えめな印象を受けます。また、彩度が同じであるソフトトーンと比べると、明度が抑えられている分、より穏やかさや落ち着き、重厚感などを感じることが出来ます。 彩度は5sと中彩度であり、ある程度の色味を感じることが出来ます。 明度は、d8が6.0と最も高く、d18~d22が3.5と最も低いです。
ダークトーンには、「暗い」「大人っぽい」「丈夫な」「円熟した」「落ち着いた」「高級感」「重厚」などのイメージがあります。 ダークトーンは、純色に、黒を混ぜた「暗清色」で構成されています。同じ暗清色であるディープトーンよりも多くの黒を混ぜているため、ディープトーンよりも、さらに落ち着いた印象や重厚な印象を受けます。 彩度は5sと中彩度であり、ある程度の色味を感じることが出来ます。 明度は、dk8が4.0と最も高く、dk18~dp22が2.0と最も低いです。最も明度が高いdk8でも4.0の明度であるため、ダークトーンは、全体を通して低明度のトーンであると言えます。
ペールトーンには、「薄い」「軽い」「弱い」「あっさりした」「淡い」「女性的」「若々しい」「優しい」「かわいい」「清潔」「癒し」「透明感」「新鮮」「エレガント」などのイメージがあります。 ペールトーンは、純色に、白をたくさん混ぜた「明清色」で構成されています。同じ明清色であるライトトーンよりも多くの白を混ぜているため、ライトトーンよりも、さらに明るく柔らかい印象を受けます。なお、ペールトーンのことを、「パステルカラー」と呼ぶこともあります。 彩度は3sと低彩度であるため、若干色味は感じにくいです。 明度は、p8⁺が9.0と最も高く、p18⁺~p22⁺が7.5と最も低いです。最も明度の低いp18⁺~p22⁺でも、明度が7.5と高明度であるため、ペールトーンは、全体を通して高明度のトーンであると言えます。
ライトグレイッシュトーンには、「落ち着いた」「渋い」「おとなしい」「清潔」「やさしい」「穏やかな」「エレガント」などのイメージがあります。 ライトグレイッシュトーンは、純色に、たくさんの明るい灰色を混ぜた「濁色」で構成されています。同じ濁色であるソフトトーンよりも多くのグレーを混ぜているため、ソフトトーンよりも、さらに穏やかさや控えめな印象を受けます。彩度が同じグレイッシュトーンと比べると、全体的に明度が高いため、ライトグレイッシュトーンは、中間色でありながらも、明清色のような明るく柔らかな印象を併せ持っています。 彩度は2sと低彩度のため、色味は感じにくく、地味な印象を受けます。 明度は、ltg6~ltg10が7.5と最も高く、ltg18~ltg22が6.5と最も低いです。トーン全体を通じて明度差が小さく、全体的に中明度と高明度の間くらいの明るさであることが特徴と言えます。
グレイッシュトーンには、「濁った」「地味な」「落ち着いた」「渋い」「穏やかな」「レトロな」「スモーキーな」などのイメージがあります。 グレイッシュトーンは、純色に、たくさんの暗い灰色を混ぜた「濁色」で構成されています。同じ濁色であるダルトーンよりも多くのグレーを混ぜているため、ダルトーンよりも、さらに穏やかさや控えめな印象を受けます。彩度が同じライトグレイッシュトーンと比べると、全体的に明度が低いため、グレイッシュトーンは、中間色でありながらも、暗清色のような落ち着いた印象や重厚な印象を併せ持っています。 彩度は2sと低彩度のため、色味は感じにくく、地味な印象を受けます。 明度は、g6~g10が4.5と最も高く、g18~g22が3.5と最も低いです。
ダークグレイッシュトーンには、「陰気な」「重い」「固い」「男性的」「落ち着いた」「高級感」「重厚」などのイメージがあります。 ダークグレイッシュトーンは、純色に、たくさんの黒を混ぜた「暗清色」で構成されています。同じ暗清色であるダークトーンよりも多くの黒を混ぜているため、ダークトーンよりも、さらに落ち着いた印象や重厚な印象を受けます。 彩度は2sと低彩度のため、色味は感じにくいです。 明度は、dkg6~dkg10が2.5と最も高く、dkg18~dkg22が1.5と最も低いです。全体的にかなりの低明度であり、彩度も低いため、色相による色味の差が最も感じにくいトーンであると言えます。
当Webサイトでは、PCCSのトーンが示す心理効果の他にも、様々な色彩理論・色彩心理学について解説しております。 その他の項目については、以下をご参照ください。 ・有彩色と無彩色/色の三属性 ・有彩色の分類方法 ・色相・明度・彩度が示す心理効果 ・色の見えやすさ ・光の三原色・色料の三原色 ・表色系と色相環 ・PCCS色相環とは ・光の性質 ・電磁波と可視光線 ・分光とスペクトル/物体色 ・光の反射・光の透過 ・光の屈折・干渉・回折・散乱