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目次
人は、相手との信頼関係を築くために、自分自身の肯定的な部分も否定的な部分も隠さず、ありのままの自分を打ち明けることがあります。このことを、「自己開示」と言います。 「自己開示」は、以前ご紹介した「自己呈示」と名前は似ていますが、意味は全く異なります。「自己呈示」は、自分を良く見せるために、情報を調整して相手に伝えるテクニックでしたが、「自己開示」は、自分自身の内面をありのままに打ち明けるという特徴があります。 自己開示で打ち明けることの例としては、以下のようなものがあります。 ・自分の趣味や好きなこと ・家族や友人のこと ・仕事や学校のこと ・自分の長所・短所 ・成功体験や失敗体験 ・夢や目標 上記のように、自身のプライベートな情報について、ありのままに打ち明けることが自己開示です。 なお、自己開示をする際には、以下の点に注意しましょう。 ①相手との関係性を考える ②自分の気持ちを大切にする ③プライバシーを守る 一つ目は、「相手との関係性を考える」です。初対面の人に対して、いきなり深い話をすると、相手が警戒してしまいます。まずは差し支えのない、浅い自己開示から始めて、信頼関係を築いてから、徐々に深い自己開示をしていくようにしましょう。 二つ目は、「自分の気持ちを大切にする」です。自己開示は、相手に自分のことを理解してもらうことが目的です。そのため、無理にあれもこれも自己開示する必要はありません。自分の気持ちに無理がない範囲で、自己開示をするようにしましょう。 三つ目は、「プライバシーを守る」です。自己開示をする際には、自分のプライバシーを守ることも大切です。誰にも知られたくないような情報は、自己開示の対象から外すようにしましょう。 自己開示は、コミュニケーションを円滑にするために重要なスキルです。適切な自己開示をすることで、相手との信頼関係を深めることが出来るので、上手に活用しましょう。
自己開示には、以下のようなメリットがあります。 ①相手との信頼関係を築くことが出来る ②自分を理解してもらいやすくなる ③ストレスを解消することができる 一つ目は、「相手との信頼関係を築くことが出来る」です。自己開示を行うことで、相手は自分のことをより深く理解してくれます。また、こちらがたくさん自己開示することにより、好意の返報性が働き、相手も、自分が開示したのと同程度の情報を開示してくれる可能性が高いです。そのため、相手との信頼関係が築きやすくなります。 二つ目は、「自分を理解してもらいやすくなる」です。自己開示を行うことで、自分自身がどのような人であるのかを、相手に伝えることが出来ます。そのため、相手に自分自身の事を正しく認識してもらいやすくなります。また、相手からフィードバックを受けることで、自分をより深く理解できるようになるでしょう。 三つ目は、「ストレスを解消することができる」です。自分の気持ちを誰かに聞いてもらうことで、ストレスの解消に繋がることがあります。 自己開示をすることで、上記のようなメリットを享受することが出来ます。
自己開示には、たくさんのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。 ①相手に誤解される可能性がある ②傷つく可能性がある ③プライバシーが漏れる可能性がある 一つ目は、「相手に誤解される可能性がある」です。相手に正しく内容を伝えることが出来ないと、誤解される可能性があります。そのため、自己開示する際はなるべく省略をせず、初めて聞く人にも理解しやすいような伝え方で伝えることが大切です。自分自身が、「これくらい、言わなくても分かるかな?」と思っていることは、大概は言わないと相手に伝わらないと認識した上で、自己開示を行いましょう。 二つ目は、「傷つく可能性がある」です。自身の弱みや悩みをさらけ出すことで、相手に傷つけられる可能性があります。そのため、伝える相手は慎重に選ぶことが大切です。 三つ目は、「プライバシーが漏れる可能性がある」です。自己開示の内容によっては、自身のプライバシーが漏れる可能性があります。そのため、少しでも怪しいと思った人には自身のプライバシーは開示しないことが大切です。特に、優しそうな顔で近づいてくる詐欺師には要注意です。 このように、自己開示にはデメリットもあります。そのため、自己開示をする相手は慎重に選ぶことと、自己開示をしたい相手に対しては、誤解されないように丁寧に伝えることを意識しましょう。
コントは、以下をご参照ください。 ・自己開示とは ・自己開示のメリット・デメリット